問題外来種で危険植物のアメリカオニアザミ/箕面川で発見→すばやく除去

 

 箕面川下流の瀬川で、問題外来種で危険植物でもあるアメリカオニアザミ十数株が発見されました。
 見つけたのは、付近の川清掃などを行うボランティア組織「みのお川を美しくする会」メンバーで外来生物問題にも関心をもつ大濱さん。

 

 アメリカオニアザミは法規制を伴う「特定外来種」ではありませんが、環境省が問題があるとしてリストアップする外来種(「生態系被害防止外来種」)で、かつ鋭い棘(とげ)があり人などにとって危険な植物。
 ヨーロッパ原産で、1960代に渡来(環境省資料)。
 既につぼみができ、タネの飛散も間近・・。
 また、第一荘園橋があり支流・石澄川(いしずみがわ)が合流するこの付近は、川の清掃や草刈りのボランティア活動などが活発な場所。

 

 「急ぐ必要がある」との判断から、発見から2日後の4/30に同会メンバー3人が除去しました。

鋭い棘のため、木ばさみやスコップで除去(大濱さん資料から)
鋭い棘のため、木ばさみやスコップで除去(大濱さん資料から)
トゲトゲしいアメリカオニアザミの花(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
トゲトゲしいアメリカオニアザミの花(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 

 現在、ツルニチニチソウなど、市街地での問題外来植物の繁茂が地域の自然に悪影響を与えているとの認識が広がり出しています。

 

 単なる雑草としてではなく、生物多様性や環境の安全性への高い意識に基づく、ターゲットを絞ったすばやいアクションは先進的で、市民などのこれからの環境保全活動のモデルといえるでしょう。

大濱さんがまとめた今回のアクションの報告
大濱さんがまとめた今回のアクションの報告

 

                                   (NPO花とみどり 事務局)