盛夏を前に、今、箕面市かやの中央地区の「古井戸公園」の花壇で、マリーゴールドが見事に満開です!
これだけたくさんのマリーゴールドが咲く花壇は、やや珍しい!
「古井戸公園」の全体は清潔に管理されてましたが、世話のかかる花壇は雑草だらけで長らく放置されてました。
市民組織「みのお園芸ファーム」(代表:上田さん。約10人余)のメンバーが立候補し、数年前からお世話し復活へ・・。
メンバーが、この〈放置花壇〉の復活に成功した知恵と工夫のヒミツを探ります。
まず、お花はタネから育てました。
ちっちゃなタネを、ピンセットで1粒ずつ摘み苗床プレートに。
芽が出ると、再びピンセットでビニールポットに植え替え。
ポット苗でしばらく育て、その後に花壇に定植。
メンバーとともに、「花とみどりの学校」の生徒さんにも実習を兼ねて手伝ってもらって・・。
苗育ても公園の温室だけでは場所不足、メンバーが自宅で育てる「里親システム」で対応。
花苗を買うのもいいのですが、タネからだと“いのち”を生み出し育てる喜びが味わえモチベーション(やる気)がアップし、同時に比較的安くいっぱいの苗がそろいます。
いきいきと咲くマリーゴールド花壇の第1のヒミツは、「タネから育てる」にあると言えるでしょう。
花壇に苗が植わると、日々の水やりなどを開始。
若いママは子育ての合間に、働く世代は休日になどと、話し合って「水やり当番」を決めます。
親の介護中や、市内遠くのメンバーも・・。
真夏は少々の通り雨なら予定どおり水をやるなど・・草花だけに水やりは徹底してます。このへんは、市民組織とはいえ魂はプロ級・・。
この「メンバーの熱心さ・結束の固さ」こそが、見事な開花の第2のヒミツでしょう。
ところで、ここの花壇は夏でも雑草がほぼ皆無!?。
毎日、熱心に草取り・・かな? いえいえ、そこは違うんです。
黒いシートが、花壇の地表を覆ってます。
水は通すが光は通さない特殊シートを探して来て、「防草」に利用(テスト中)。
シートに穴を開け、穴ごとに花苗を植えます。
現在、テスト3年目ですが、心配された夏の熱射蒸(む)れもなくOK。
少しコストはかかりますが、メンバーの草取りの手間はほぼゼロ。
熱心さだけでなく、メンバーの負担軽減の知恵も・・これが長続きのコツ=いわば第3のヒミツでしょうね。
1つのお花は1~2週間ほど、咲いてます。
これがほぼ咲き終わると、すばやく摘み取ります。
これを実際にていねいにやるのはなかなかの手間なんですが、ここの花壇ではメンバーがなんとかがんばってます。
この“花がら摘み”=咲き終わったお花を取り除くとともに実を結ばせないことが、1株のマリーゴールドを秋まで次々と美しくお花を咲かせるコツ=をともかくも実践していることが第4のヒミツでしょう。
メンバーのリーダーは、プロの園芸農家さん。
「(ある時期に)開花させるには、○月○○日頃までにタネを撒く・・」などと、早くからきめ細かくプランを立てます。
その的確なリードに導かれ、メンバーが健闘。
「園芸ファーム」は、今年から北側約500mにある千里川を挟む「花咲か公園」(西エリア)の放置花壇の復活にも着手。
的確で意欲的な活動・・このあたりが、第5のヒミツでしょうね。
「みのお園芸ファーム」はまちなかのみどりに関心を持つ市民たちが数年前に議論をして、①お花づくりの実践的な人材育成と②園芸ノウハウの普及などを目的に、箕面の“本格的・中核的な園芸市民組織”として誕生させました。
メンバーの夢は、やがてはりっぱな温室などのある「園芸拠点」を設け、市民みんなで箕面の街をお花で覆い尽くしていくことのようです。
《ひとこと》
マリーゴールドは情熱&太陽の国・メキシコの原産で、「聖母マリアの黄金の花」が名前の由来。(参照: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
※「みのお園芸ファーム」の連絡先=上田さん:090-9092-3909
※古井戸公園=かやの中央地区(キューズモール)の東南端。「洋服の青山」店の南側。国道171号の北側(西宿1丁目6付近)。
※撮影;マリーゴールドのお花は7/7。他はそれ以前。
※総会開催期、取材不調、事務局の病気などが重なり、このブログへの記事掲載がしばらく途絶え、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
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