箕面市が「NPO花とみどり」への “中間支援組織” としての支援の可能性を明言~10/7市議会

 10/7(水)午後の箕面市議会本会議で、「NPO花とみどり」のまちなかのみどりの中間支援組織(コーディネート組織)としての確立(強化)に関する市会議員の神代(かみしろ)さんの一般質問に対し、担当のみどりまちづくり部長の広瀬さんは「将来的には、(このNPOがしっかりした組織になるなら※)中間支援組織としての支援の方策についても検討できる」とし、その上で「今しばらくは・・・状況を見極めたい」と答えました。
                               ※ 詳しい発言内容は、末尾の《資料》を参照。

 

 この部長発言は、条件付きながらも「NPO花とみどり」の“中間支援組織”としての応援の可能性・方向性についての、市として初めての公式の明言として大いに注目されます。

 

 議場の神代さんは、この前向き発言にすかさず「『今しばらく』ですね!」と念を押しました。

“まちなかのみどり”で質問~市会議員の神代さん
“まちなかのみどり”で質問~市会議員の神代さん
答える~みどりまちづくり部長の広瀬さん。(共に市HPの議会ページの「ライブ中継」(10/7)から。ネット中継のこの付近の視聴者数は40人近く)
答える~みどりまちづくり部長の広瀬さん。(共に市HPの議会ページの「ライブ中継」(10/7)から。ネット中継のこの付近の視聴者数は40人近く)


 なお、この問題は法人発足後のこの2年間ほど「NPO花とみどり」と市の担当部局との間でやりとりされてましたが、膠着(こうちゃく)状態が続いていました。
 
 今回の神代さんの質問はこの状況を打開する方向で行われ、問題をいわば「舞台裏」から「表舞台」の市政上の課題・全市民的な課題に一気に押し上げたものと高く評価されます。
 今後は、NPO花とみどりの努力とともに、市民・行政によるこの問題への幅広い議論が期待されます。


《資料:10/7市議会での「(まちなかのみどりの)中間支援組織について」の応答(要点)》


【神代議員さんの質問】
○ ・・(箕面市が、今回、導入する新たな)開発事業等緑化負担税により、年間約3千万円の税収を見込んでいる。税収は、・・基金に積み立て、市が行う森林整備、市街地緑化、農地保全に関する事業や山林所有者・市民による里山保全活動への助成などに活用するとされている。
○ (また、市の見解では)『・・、これまで取り組んできた事業に活用するほか、・・新たな施策への活用も視野に入れる』としている。
○ 現在、さまざまな団体、個人を結びつけたり、みどりづくりの総合的な発信・企画の役割を担う中間支援組織「NPO花とみどり」が活動中。
  地域緑花の人材育成に向けて『花とみどりの学校』の開校、『花とみどりの街めぐり』の開催、『みどりの街しんぶん』の発行、『粟生外院バラ祭』や『花壇をつくろう会』などの新たな緑花イベントへの積極的な協力、地域緑花拠点として活動する『みのお園芸ファーム』や『みどりのカーテン広げ隊』への協力など、年々実績を重ねる事業を展開。
○ (市の)「みどりの基本計画改訂版」にも、(この)中間支援組織への支援体制は明確に書かれている。
○ “まちなかのみどり”の中間支援組織「NPO花とみどり」に対し、(新)税の有効活用として支援する仕組みは考えられないか。


【広瀬部長さんの答え】
○ (新税の)使途については、森林整備・市街地緑化・農地保全として市が行う事業、及び「山麓ファンド」の事業などを想定、その枠内で具体な内容を検討。
○ (「NPO花とみどり」は)みどりに関するすそ野を広げる事業を展開、現時点ではそうした個別の事業への補助で支援。
○ 将来的には、(NPO花とみどりが)NPO山麓委員会のような市民団体への助成金の交付手続きを担える中間支援組織になり得るのであれば、中間支援組織としての支援の方策についても検討。
○ 今しばらくは個別事業補助により支援を継続し、状況を見極めたい。
                                     (以上、文責:NPO花とみどり 事務局)
※ 正確な内容は数日以内(遅くとも10日以内)に公開予定の10/7市議会中継の「録画」や、後日発表の「議事録」を参照(共に市HPに掲載)。
 なお、この日の質疑応答は、「中間支援組織」だけでなく、“まちなかのみどり”全般に広く及んでいます。



【コメント】市に期待するとともに自主努力も-「NPO花とみどり」
 市は、今回は部長答弁で対応しました。うがった見方をすれば、市長の今後の対応へ含みを残したものともとれます。いずれにしても、市の今後の対応が注目され期待されます。
 また、約10年前スタート時の「NPO山麓委員会」と今の「NPO花とみどり」とは、活動実績などの面でほぼ同じなんですが、なぜ対応に差が生まれたか-などを考えていく必要がありそうですね。
 また「NPO花とみどり」は、市の応援(助成)に頼るだけでなく、持続的な自主努力の強化を表明。既に「花とみどりの合同募金」などに取り組んでいます。 
                                          (NPO花とみどり事務局)