畑から直行・直販! 香りたつ採りたて「いちご」~石丸・尾崎造園さん

 

 田園に囲まれた萱野東小のそばに、箕面では珍しい「いちご」の直販が・・との情報が入ったのは去年。でも行ったら、シーズン終了で残念!


 今年こそは・・と、「いちご直販所」の幟(のぼり)が立つ尾崎造園さんを再訪問。新鮮な「いちご」をゲット。

横の田んぼで、入手した「いちご」を記念撮影
横の田んぼで、入手した「いちご」を記念撮影

 

 庭先に簡素な木箱があり、棚には大粒の真っ赤な「いちご」のパックが・・・。
 思わず「おいしそう!」。
 甘い「いちご」の香りがただよい、むせぶほど・・。


 初めての体験!! 

棚に並べられたパック
棚に並べられたパック

 

 話しを聞こうとしますが、声をかけても誰もおらず・・。

 

 ほどなく年配の男性が来て横から棚にパックを2~3つ並べると、お客にかまわず立ち去ろうと・・。
 あわてて声をかけると、この方が「いちご」の生産・販売のご当人の尾崎さん。
 
 庭先から1分ほどで、裏にある尾崎さんのいちご畑へ。
 鳥除けのネットをかけるだけの「露地栽培」。
 「ビニールハウスにすると、収穫期間は伸びるんやけど・・」(尾崎さん)
 苗採りから1年かけて育てて、採れるのはわずかの期間(2~3週間?)。

 

 気になる農薬に話題を向けると、「(栽培の)本には適当に農薬を使うよう書いてるけど、農薬は使こうてへん(ない)」と尾崎さん。
 裏の畑で作るのは人々の目前でのいわば「公開栽培」、この言葉には重みがあります。

 

 自然のままに熟したまさに、今が“旬(しゅん)”の「いちご」ですね。

尾崎さん(後姿)のいちご畑。すぐ向こうが「れんげまつり」の田んぼ。
尾崎さん(後姿)のいちご畑。すぐ向こうが「れんげまつり」の田んぼ。

 

 もう一つ“香り”のヒミツは、やはり裏の畑での栽培ですね。
 尾崎さんは畑でいくらか摘んだらそのまま庭先へ直行、棚に並べます。次々売れるので、これの繰り返しのようです。
 つまり、「いちご」は香り高い採りたてホヤホヤ!
 
 車に乗せて走ると、窓を開けてても車内には「いちご」の香りがただよいました。

庭先の幟(のぼり)が目印>右側は萱野東小学校。
庭先の幟(のぼり)が目印>右側は萱野東小学校。

 

【行き方】
 箕面市石丸1-21-2。
 萱野東小学校西側の細い道沿い。(軽自動車が何とか通れるぐらい)
 
 ※目印の幟は家の前だけ、近くの道にはPR(呼込み案内)は無く、まるで「隠れいちごの里」。品質もよく、近隣などの熱心なリピーター・ファンに支えられているのでしょう。

 お値段は、1パック500円ほど。(小粒になると、もう少し安いようです)
 尾崎さんによると「(採れるシーズンは)5月27日ぐらいまで・・」。

(注)尾崎造園さんは、少なくとも今はここに登場する尾崎さんの息子さんが経営。その隣が「いちごの産直所」になっているようです。そこで場所を分かりやすくするため、尾崎造園さんを使わしていただいています。

 
 写真:5/18撮影。

 

 

【コメント】~ 付近の白島・石丸一帯は、“花&農の里”のイメージ・・今後は?

 

※ 付近の田んぼでは、毎春に「石丸れんげまつり」を開催。
  また、近くには石丸ヘルシーファーム朝市、観賞用チューリップ畑、有機栽培のレモン園などが・・。
  さらに、近くの里山には「とんど山桜園」などがあります。


※ 近くでは、数年後に向けて鉄道延伸工事が進んでおり、環境面からは、今後、これらの田園が現行の「市街化調整区域」でもできる資材置き場や沿道サービス店などの乱立でなく、農地をできるだけ保全・活用する方向が望まれます。
 現在の“花&農の里”などとしての良好なイメージを、今後も生かし発展させることができるかどうかが問われています。

                         (NPO花とみどり 事務局)