豊中の「花とみどりの相談所」「緑化リーダー会」に学ぶ・・箕面・プロジェクトみどり

7/18 午後、箕面で“まちなかのみどり”の拡充を目指す「プロジェクトみどり」の7人が、阪急曽根駅から徒歩5分の豊島(てしま)公園の入口にある豊中市「花とみどりの相談所」を訪れました。
 まず「相談所」の木村所長さんらと、そこで開く養成講座の修了生でつくる「緑化リーダー会」の会員の方(ボランティア)から、お話を聞きました。

【写真】豊中の「花とみどりの相談所」で、お話を聞く箕面の「プロジェクトみどり」のメンバーたち。
【右下の写真】出されたボランティアの方の手づくりの“しそジュース”。
 氷が浮かぶ透明感のある赤色と さわやかな甘酸っぱさとがステキで、夏向きでお花イメージのドリンク・・・。

★ 3年かけ、緑化リーダーを養成 ★

 この「相談所」のユニークさは、「緑化リーダー会」との“パートナーシップ”といえるでしょう。
 「相談所」は活動する中で、市民の多くが“ひとりよがりの緑化” “一人だけの緑化”になっていると気づきます。
 そこで、(書籍など園芸情報を公開し市民と手を結ぶことで、より効果の高い)“花とみどり溢れるまちづくり”こそが大切と判断します。
 「土づくり・花づくり・まちづくりを仲間といっしょに・・・」と呼びかけ、緑花リーダーの養成講座に力を入れ出します。
 例えば、養成講座では、(園芸の講義ではなく)まず「ボランティアとは・・」から始めるそうです。
 この講座は、初級・中級・上級と、修了まで3年間かけて行われます。

【写真】「緑化リーダー養成講座」の実習風景(「相談所」リーフレットから)
 初期の頃の写真で、この場所は今では緑豊かな農園(ファーム)です。

★ 緑化リーダーが“花とみどりのまちづくり”の先頭に・・・ ★

 「緑化リーダー会」は、市のいくつかの公共施設のお花づくりも引き受けてます。
【写真】曽根駅前の道路の花壇=リーダー会メンバーがお花いっぱいに…

★ 苗を提供、みんなのお花づくりを応援 ★

 さらに花苗をタネから育てて提供し、市内の公園をはじめ緑化グループなどを応援してるそうです。
【写真】「緑化リーダー会」が育てるお花のポット苗(「花とみどり相談所」で)

★ 豊中に学んで箕面でも・・・ ★

 この「花とみどりの相談所」は、平成16年に隣りに今も残るちっちゃな建物から豊島公園の一角の市民向けプール(廃止)の跡地へ移ってリニュアール・オープン(拡充)。
* 脱衣所(建物) → 事務所や講習室に・・。
* 周囲の平地 → 学習園・見本園・ハーブ園・温室などに・・。
【写真】豊中の「相談所」の屋外を見て回る箕面の一行。

 一方、「緑化リーダー会」は平成19年スタート、3年間の講座を修了した“つわもの”ぞろいの会員は今では106人にまで成長、4部会などを作るなど活動を広げています。
 なお、「相談所」の周囲の平地はそれほど広くないのですが、少し離れた所には空港の騒音対策で国が買い上げた緑地が多くあり、そこも花や樹を育てる農園などとして活用しているそうです。
  また、お話では相談件数は、近年、減少気味で(インターネットの影響?)、また65歳への雇用延長の中で従来のように園芸系教員OBの確保も難しくなりつ つあるとのことで、名前は「相談所」ですが“花とみどりのまちづくり”路線へのシフトは先見の明があったといえそうです。

 豊中に学んで箕面でも・・、みどりのリーダー養成の『学校』や苗などを育てる『ファーム(農園)』を作ろうと、今、「プロジェクトみどり」では検討を始めてます。